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上海クァルテットは結成20周年を機にベートーヴェンの弦楽四重奏全曲演奏会に挑戦し、日本では東京と大阪を舞台に、2003年秋から3期、計6回の演奏会を1年がかりで成し遂げました。そのなか、小樽では2004年の3月と10月にそれぞれ第2期と第3期にあたる計4回の演奏会を開催、ベートーヴェンの内奥に激しく迫る彼らの演奏は大きな反響を呼びました。このたび、小樽では実現していない第1期を特別完結編として開催いたします。「ラズモフスキー第3番」「セリオーソ」という有名曲の他に後期の偉大な作品群から第12番、第15番が並ぶ今回の2公演は、むしろシリーズの掉尾を飾るにふさわしいものです。心から心へと希求したベートーヴェンの音楽は、人間関係が希薄になりがちな現代においてこそ、人間そのものへ向う力強いメッセージとなって、いよいよ輝きを増しつつあります。上海クァルテットにとっても、今演奏会が新たにカメラータ・レーベルからスタートするベートーヴェン全集録音の先駆けとなります。ご期待ください。
■2005年11月4日(金) 開場18:30 開演19:00 Program_A
■2005年11月6日(日) 開場18:00 開演18:30 Program_B
■小樽市民センター・マリンホール
小樽市色内2-13-5 TEL(0134)25-9900
Artist Profile

上海クァルテット
 1983年、リ兄弟を中心に上海音楽院で結成された。1985年ポーツマス(現:ロンドン)国際弦楽四重奏コンクールで第2位を獲得、審査員を務めていたメニューインに絶賛され渡米し、1987年シカゴ新人コンペティションで優勝、ニューヨーク・デビューを果たして本格的な演奏活動を開始した。その後、ジュリアード音楽院でレジデント・アンサンブルを担当し、ジュリアード弦楽四重奏団のアシスタントを務めるかたわら、グァルネリ、フェルメール、東京などアメリカを代表するクァルテットに師事した。
 これまでリンカーンセンターの「モーストリー・モーツァルト」や「偉大な芸術家」シリーズに出演、タングルウッド音楽祭、ラヴィニア音楽祭ではレジデント・アンサンブルを務めた。旺盛なツアーを行って、デトロイト、ロサンゼルス、フィラデルフィア、トロント等の各都市はもとより、ロンドン、ハンブルグ、ミラノ、アムステルダム等、ヨーロッパと北アメリカの主要な都市に定期的に登場しているほか、中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドでも演奏活動を展開、ヨーヨー・マ、ゲルハルト・オピッツ、ジャン=イヴ・ティボーデ、メナヘム・プレスラー、アーノルド・スタインハート、デイヴィッド・ソイヤー等、名だたる演奏家と共演を重ねている。2005年にはモンペリエ音楽祭に登場してフランスにデビュー、好評を博した。教育活動も目覚ましく、ヴァージニアのリッチモンド大学のレジデント・アンサンブルを13年間担当、2002年からはニュージャージーのモンクレア州立大学でもレジデント・クァルテットを務め、室内楽を教えているほか、上海音楽院では客員教授を務める。1996年、香港、台湾を含む初のアジア・ツアーを敢行、特に日本デビュー公演では、大阪・東京公演とも新人のクァルテットとしては異例のソールド・アウトを記録した。以後、98年、2000年、01年、02年、03年、04年と来日を重ね、01年秋は、北京音楽祭、韓国での招待公演を含むアジアツアーを成功させ、NHKへも生出演している。03/04年のシーズンは結成20周年を機に初のベートーヴェン全曲演奏に取り組み、成功を収めた。アメリカのデロス・レーベルから多くのCDをリリースしており、間もなくベートーヴェン弦楽四重奏曲全集もカメラータ・レーベルからスタートさせる。




上海クァルテット
Shanghai Quartet




メニューインとともに
with Menuhin
ウェイガン・リ(ヴァイオリン)
 1964年上海生まれ。5歳から両親についてヴァイオリンを学び、14歳で上海音楽院に入学、1981年には上海とサンフランシスコの姉妹都市交換留学生としてアメリカに渡り、サンフランシスコ音楽院へ留学した。1985年、上海音楽院卒業と同時に同音楽院の助教授に指名されたが、その後すぐ北イリノイ大学に学ぶために中国を離れた。1987年から89年にかけてジュリアード音楽院に学び、ジュリアード弦楽四重奏団のアシスタントとして教壇にも立っている。これまで、ソリストとして上海交響楽団、BBC交響楽団、BBCスコティッシュ交響楽団と共演、アイザック・スターンが中国を訪れた時の模様を綴ったドキュメンタリー映画「毛からモーツァルトへ」にも出演している。ヴィオラのホンガンは2歳違いの兄。

ウェイガン・リ
(ヴァイオリン)
Weigang Li
( violin )

イーウェン・ジャン(ヴァイオリン)
 1963年北京生まれ。6歳で父についてヴァイオリンを始め、17歳で北京の中央歌劇場交響楽団と共演してデビュー、1981年、第1回中国学生ヴァイオリン・コンクールに優勝し、中央音楽院のハン・リ教授のクラスに入学した。1985年、アメリカに渡ってセント・ルイス音楽院に留学、ジェイミー・ラレード、マイケル・トゥリーに学び、その間、ダラスでのピンカス・ズーカーマンのマスタークラスに参加したほか、1990年にはラトガー大学でグァルネリ・クァルテットのアーノルド・スタインハートに師事した。モントリオール・コンクールの優勝者として、多くの国際音楽祭に登場してアレクサンダー・シュナイダー、リン・ハレル等の優れた演奏家と共演している。これまで、ヴィクトリア交響楽団、モントリオール交響楽団にソリストとして登場、NBC、北京のPBSテレビ、北京のCPB、セントルイスのKFUOにも出演している。

イーウェン・ジャン
(ヴァイオリン)
Yi-Wen Jiang
( violin )
ホンガン・リ(ヴィオラ)
 1962年上海生まれ。弟のウェイガンと共に両親のもとでヴァイオリンを学んだ。文化大革命後の1977年、再開された北京音楽院に500人を越す受験者から選ばれて入学、その後、上海音楽院で学び、1984年には同音楽院の教授に選任された。またジュリアード音楽院の教育アシスタントとしても活動したほか、上海音楽院オーケストラ、上海交響楽団にソリストとして登場している。1987年には、パオロ・ボルチアーニ・コンクールの特別賞として、イタリア弦楽四重奏団の第二ヴァイオリンを務めたエリーザ・ペグレッフィからヴァイオリンを授与されている。上海クァルテット結成当時はヴァイオリンを担当していたが、1994年のイーウェン・ジャンの加入とともにヴィオラへ転向した。

ホンガン・リ
(ヴィオラ)
Honggang Li
(viola)
ニコラス・ツァヴァラス(チェロ)
 1975年ハワイ生まれ。イーストハーレムにあるオーパス118ミュージック・センターの創立者である母ロベルタ・ガスパーリ(メリル・ストリープ主演の映画「ミュージック・オブ・ハート」の主人公、映画の中でツァヴァラス一家が描かれている)にチェロの手ほどきを受け、ニューイングランド音楽院で音楽学士号を、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で音楽修士号を取得、ローレンス・レッサー、ティモシー・エディに師事した。ソリスト、室内楽奏者としてアメリカ全土で盛んな演奏活動を展開、タングルウッド祝祭管弦楽団、カーネギーホールでのヴァイオリン祭、チューリッヒ・トーンハレ等に登場したほか、イェルサレムでのアイザック・スターン国際室内楽音楽祭やマールボロ等の著名な音楽祭に出演している。演奏活動に加え、オーパス118ミュージック・センターを含む多くの音楽学校で教授活動を行っている。2000年より上海クァルテットのメンバーを務める。


ニコラス・ツァヴァラス
(チェロ)
Nicholas Tzawaras
(cello)

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